特別講演会 - Special Lecture -


日時:10月25日(土)
14:00~16:00

会場:宇治おうばくプラザ1階
きはだホール

定員:300名


洪水災害とダムの役割 ~世代を超えて上手に使う・役立てる~

14:00~14:40 防災研究所 教授 角 哲也

昨年の台風18号では、淀川流域の桂川・宇治川・ 木津川でほぼ同時に洪水が発生し、桂川では亀岡や嵐山で氾濫、下流の伏見区では越水で堤防が決壊寸前、宇治川でも、完成以来初めて天ケ瀬ダムの非常用洪水吐きから放流するほど の洪水通過量となりました。今回の洪水は従来と何が違ったのか、その時淀川流域のダム群はどう働いたのか、今後、その機能を高めるために必要な技術は何か、また将来世代に持続的に活かしていくための課題は何かなど、をお話しします。


おなかのなかの環境を覗いてみよう!

14:40~15:20 農学研究科 教授 谷 史人

食を取り巻く環境の変化は、衛生的な側面を含めて人間社会の歴史においてはごく最近の出来事ではないでしょうか。一方、我々ヒトの消化管という臓器の歴史は進化的に古く、そのまわりの防御システムも長い年月をかけてう まくつくり上げられてきた生理機構の一つです。 現在では、 早急過ぎる我々の食の変化によりさまざまな生活習慣病を招 いていますが、いま一度、おなかのなかの環境を覗いて、おなかにやさしい食を考えてみませんか?


これからどうする?
人工衛星に接近する宇宙ごみと地球に接近する小惑星

15:20~16:00 生存圏研究所 教授 山川 宏

人類は、約60年前の最初の人工衛星打ち上げ以来、宇宙空間にその活動領域を広げつつあります。しかし、人類が 打ち上げてきたロケットや人工衛星の残骸の数が増えた結果、 人工衛星や国際宇宙ステーションに衝突する可能性が高まっています。また、近年、ロシアに大きな隕石が落下したように、太陽を周回する小天体が地球に衝突する可能性も存在します。 講演では、これら人工的な物体や自然の小天体が起こす危機 にいかに技術的に対応するかということを考察していきます。